Akigawa Valley Geo Course 

ジオ講座

ジオを理解するための基礎的・基本になることの学習活動に努めます。それを基に、秋川・平井川流域の地質資源、自然環境と生物、歴史・文化遺産についての理解を深めます。
 また最先端の研究や課題についても、識者や第一人者を招いた講演会や、研究会も随時企画します。
 巡検やフィールドワークで得られた知見は研究発表会やジオ通信・ホームページ等を通じて公開していきます。ご期待ください。

2025年度学習会・講演会

2025年度のジオ講座(全体会の前半の学習会)の予定が発表されました。
皆様の参加をお待ちしています。ご期待下さい。

2025年後半期学習会はこちら
2025年前半期学習会はこちら


学習会は、毎月第4土曜日午後2時より秋川流域ジオの会全体会の会場で行われます。
どなたでも参加でき申込み不要です。参加費は¥300です。(会員は無料)
会場は主に五日市交流センター2階会議室ですが、変更になることもありますので、ご確認下さい。

10.村田文子氏 ヒマラヤあちこちある記1

9.大森雄二氏 あきる野市の植物

8.青谷知己氏 野生動物との共存 ー足尾、で撮影した映像を通してー
7.広藤明人氏・鈴木肇氏 野の土を釉薬に使って出る色を楽しむジオ陶芸の話
6.吉村成公氏 三宅島火山について考えたこと
5.山田昌広氏 各地で拾った石ころたち
4.小泉武栄氏 水辺林の話
3.2025.04.26 関東山地東麓付近の地形と地質 角田清美氏(秋川流域ジオの会)
2.2025.03.22 上総層群の化石 長岡徹氏 (秋川流域ジオの会) 
1.2025.01.25 五日市町層群の化石 内山孝男氏 (秋川流域ジオの会) 

3.関東山地東麓付近の地形と地質 角田清美氏(秋川流域ジオの会)

 

  関東山地はどこか、から始まって、関東山地東麓の地形面がどう形成されてきたかを豊富なデータを駆使して説明された講演でした。 

主なテーマは、海面変化曲線と時代区分について、花崗閃緑岩の礫分布から昔の多摩川や海岸線を復元する試み。牟礼の丘や等々力渓谷を作る谷沢川の調査から得られた下末吉面の復元。武蔵野台地の武蔵野面や立川面の段丘区分をどう考えるか。立川断層はあるのか。関東大震災による西多摩地区の被害状況、などでした。
 地形面の変遷を説明されたスライドを こちらに掲載 します。印刷してじっくり眺めてみると、関東山地東麓の地形面の意味を確認できるかと思います。

ジオの会での上総層群研究チームにも大いに参考になる内容でした。最後に、角田さんがどうして地形研究に取り組むのかということについて、「土地の成り立ちを理解し、自然災害に備えるため」と語られたのが印象的でした。(青谷記) 

2.上総層群の化石 長岡 徹 氏(秋川流域ジオの会)

 

 多摩川沿いの加住層、小宮層、福島層、小山田層、連光寺層、飯室層、浅川沿いの寺田層、大矢部層、平山層、恩方層から化石が産出する。上総層群と新第三紀の五日市町層群との決定的な違いは哺乳類の産出が多いことだ。小泉明裕氏は層序表の各層にそれぞれから産出する哺乳類を書き込んでいる。植物も多くの葉や球果が出ている。どうしても種のわからない葉が採れたが、現生のヤマガシュウにたまたま出会い、葉の形も葉脈も全く同じだとわかった。 
足跡化石も多彩で、ゾウの足跡も多いが、一定方向に並んでいないと足跡とは認められない。 

魚類ではウシバナトビエイの歯は良く出る。ニシン目の全身の骨や大きな脊椎も出た。この脊椎は2cmもあり、現生では大きなタイのような魚だと思う。二枚貝も多彩だが、この大きなアカガイはもろく、ばらばらだったのを安藤さんがみごとにつなぎ合わせて復元した。こうして長年化石を採っていると、海生の貝などが出る西限が分かってきた。それで、当時の海岸線を復元してみた。 

アケボノゾウ臼歯化石の発見から取り出し、レプリカの作成までの過程を紹介する。最初は川床にわずかに歯が見え、まず、その外側に堰を築いて水が来ないようにした。次に歯のまわりに他の部分が無いかを確認する。切歯(キバ)などを伴うことが多いからだ。臼歯や顎骨を含む岩塊を大きく取り出し、ある程度クリーニングした段階でレプリカを作り、産状標本を作製した。取り出した臼歯は上顎第1臼歯と第2臼歯だった。



 

1.五日市町層群の化石 内山孝男氏(秋川流域ジオの会) 

 「五日市町層群の堆積環境と産出化石の多様性の変化」( 松川・伊東・田野倉)の論文では、五日市町層群の古水深を推定し、小庄層下部で浅く、小庄層上部で準深海となり、舘谷層上部でもっとも深く、横沢層以降は順次浅くなるとしている。また、横沢層は火山灰を含み、生物の生息に適した環境ではなかった。このため貝などの大型化石を産出するのは、主に小庄層と舘谷層で、浅海環境だった小庄層下部時代に種の多様性がもっとも高かった。
 五日市町層群から産出する軟体動物群は知多半島南部中新世師崎層群の生物相を研究したShikama & Kase 1976(*1)の言う「トクナガソデガイ動物群」と思われる。「トクナガソデガイ動物群」は、やや深い水深に生息するトクナガソデガイやイネルミススミゾメガイ、チタニアケビガイ、チタスナモグリなど、及び、浅い水深に生息するイシカゲガイ属、サクラガイの仲間、タマガイの仲間などに二分してとらえることができる。

(*1) Molluscan Fauna of the Miocene Morozaki Group in the Southern part of Chita Peninsula, Aichi Prefecture,Japan by Tokio SHIKAMA & Tomoki KASE (原文英語)
  内山・鈴木(秋川流域ジオの会) による訳文はこちら


2024年度学習会・講演会 

<終了しました>

参加者募集中!「地学講演会’25」申込み不要、直接会場へ。資料代¥500

学習会は、毎月第4土曜日午後2時より秋川流域ジオの会全体会の会場で行われます。 

どなたでも参加でき申込み不要です。参加費は¥300です。(会員は無料) 

会場は主に五日市交流センター2階会議室ですが、変更になることがありますので、ご確認下さい。

12.ジオ講演会  笠間友博氏 「火山灰の世界」ーフィールドと実験ー 

11.池田美智子氏 上総層群を探る 
10.御手洗望氏 多摩川の野鳥  
9.吉村成公氏 隕石と地球  
8.桜澤祐樹氏  なぜ東京山側探究型自然学習が都市と地方の課題を解決し、四方、五方良しのサステナブルな地域が作れるのか  

7.村田文子氏  フィリピン海プレートの軌跡から丹沢ストーリーを考える
6.石井弘好氏  モンゴル大地の地質聞きかじり   
5.小泉武栄氏  房総半島の地理と古代史
4.鈴木肇 氏 地質図の見かた  
3.内山孝男氏  五日市町層群の部層名について
2.中部嘉和氏  子どもたちに大地について何を伝えたいか
1.青谷知己氏  三宅島2000年噴火と火山巡検報告

ジオ講演会「火山灰の世界-フィールドと実験-」

  笠間友博氏 (箱根ジオパーク推進室 専門員・事務局次長) 


2025年3月1日(土)に五日市交流センターまほろばホールにおいて、ジオ講演会を実施した。参加者は、63名(一般30名、会員33名)。 

 

(1) 箱根火山の形成史と概要 

  • 箱根は火山の集合体:従来の考え方では、富士山のような単独の大型火山が巨大噴火を起こしカルデラを形成したとされていた。しかし現在は、小型の成層火山群が噴火を重ね、外輪山を形成したという新しい見解が受け入れられている。
  • 地質構造:箱根地域は北西-南東方向に構造的な裂け目が多く、噴火が起こりやすい地形が特徴。カルデラ内の火口丘もこの方向に並ぶ傾向である。
  • カルデラ形成の過程:カルデラは単一の爆発で形成されたものではなく、複数回の巨大噴火によって地形が崩れ広がった結果形成された。
  • 活断層の存在:南の丹那断層と北の平山断層が箱根火山を通過している。丹那断層は1930年の北伊豆地震を引き起こし、工事中の丹那トンネルをずらしたことで知られている。カルデラ内では地温が高く割れにくいため、断層の明瞭さが薄れるが2つの断層は続いており箱根火山を串刺しいている。
  • 火山扇状地:カルデラ内には神山火山の崩壊による扇状地が2つ存在する。箱根火山鉄道の終点・強羅付近と、姥子から仙石原にかけての地域である。

講師 笠間友博氏

箱根火山地質図 日本地質学会2007 北西ー南東方向に噴火しやすい

カルデラの形成 何回もの爆発

南北からの活断層 丹那・平山断層

(2) 火山灰層と関東ローム層

  • 噴火規模の特徴:箱根火山の噴火規模は大規模ではないものの、国内的には影響力のあるレベルである。
  • 地層の年代決定:海水面の変動による不整合面が寒冷期に対応し、地層の年代が特定される。
  • 火山灰層の研究成果:200以上の火山灰層(テフラ層)が特定され、ほぼ全てが箱根火山からの噴出物である。
  • 関東ローム層の特殊性:地形や段丘ごとにローム層を区分し命名する独特の方法が用いられる。
  • 特徴的な堆積物:二子山の火砕流堆積物には、大小様々な角張った礫が含まれている。(雲仙普賢岳の溶岩ドーム崩壊型)。  また風化による色の変化や酸化による赤色酸化が観察される。

箱根火山の噴火規模

テフラ層(火山灰)

(3) 火山実験と普及活動

  • 色チョーク実験、水風船実験、気体噴煙実験、アルコール爆破実験、廃油実験など、様々な実験を通して、噴煙柱、火砕流、溶岩ドームなどの火山現象を再現し、可視化している。
  • これらの実験は、火山現象の理解を深めるだけでなく、普及活動にも活用されている。

(4) 箱根ジオパークとジオパークの現状

  • 箱根ジオパークは2012年に認定され、その後再認定された。
  • ユネスコのプログラム化に伴い、SDGsの要素が取り入れられ、ジオパークの活動内容が変化している。特に川での活動が石の観察からゴミ拾いにシフトするなど、取り組み内容が多様化。 
  • 化石や鉱物などの販売に関する規制が強化され、教育の現場における標本の重要性を問う議論を招いている。
  • ジオパークの活動に、漁協や石材業などの地域産業も取り込んでいる。
  • ユネスコの方針により、無形遺産などの整備も行われている。

秋川流域ジオの会 地学講演会 講師「笠間友博 氏」 どなたでも参加できます<終了>

於:五日市交流センター
日時;2025.03.01(土) 14:00~
友達を誘う場合はこちらをダウンロードして印刷、お渡し下さい
問合せはこちら からメールでどうぞ

2023年度学習会・講演会

10.2024.03.09 ジオ講演会「石ころの魅力」  高橋直樹氏(千葉県立中央博物館上席研究員)
9.2023.12.23 秋川の石チーム調査研究発表 秋川の石チーム(秋川流域ジオの会) 

8. 2023.11.25 奥多摩の植物(この50年で少なくなった植物や植生の変化) 大森雄二氏(秋川流域ジオの会)
7. 2023.10.28 黒瀬川帯研究その後 鈴木肇 氏 (秋川流域ジオの会)
6.2023.09.23 アケボノゾウ臼歯化石 長岡徹 氏(秋川流域ジオの会)
5.2023.08.26 北海道色積半島で考えたこと 小泉武栄氏(東京学芸大学名誉教授・秋川流域ジオの会)
4.2023.07.22 五日市盆地の謎の石とは 廣藤明人氏(秋川流域ジオの会
3.2023.06.24 神奈川の地質地形 エリア別のジオポイント紹介 村田文子氏(秋川流域ジオの会) 
2.2023.05.27 府中市浅間山の生い立ち 青谷友己氏(秋川流域ジオの会)
1.2023.04.22 多摩地域のトウキョウサンショウオ 御手洗望氏 (秋川流域ジオの会)

 

講演会「石ころの魅力」

3月9日(土)13:30~16:00 <終了しました>

  講 師 :高 橋直 樹 氏 (千葉県立中央博物館 上 席研究員)


2023年度の外部講師を招いての講演会は、高橋直樹先生をお招きし「石」についての
お話をおうかがいします。河原の石はその地域のジオの特性を顕著に示すと言います。
どなたでも参加できます。当日会場に直接お越し下さい。

2022年度学習会・講演会

12. 2023年02月23日 講演会「再訪ー黒瀬川帯の意義」 参加者86名
  久田健一郎氏(元筑波大学教授)<終了しました>

11. 2023年01月28日 「秋川流域に残る道切りの行事やしるし」参加者33名
  大澤夕希子氏(秋川流域ジオの会々員) 

10. 2022年12月24日 「図から読み解く新第三系研究の進展」

  内山孝男氏(秋川流域ジオの会会長)

9.2022年11月26日「野鳥の春夏秋冬」

  新井悦子氏(日本野鳥の会会員 秋川流域ジオの会会員)

8. 2022年10月22日「四国の黒瀬川帯を訪ねてー関東山地との比較」

  青谷知己氏 (秋川流域ジオの会副会長)

7. 2022年9月24日 「東京西郊丘陵地帯にヒメハナカミキリがいない理由」

  武智昭一氏(Pidonia 懇談会会員 秋川流域ジオの会会員)

6.   2022年8月27日 「地域問題解決のみをする関係業としてー現役世代が考える市民活動の継続循環」

  宮入正陽氏(一般社団法人Fouth Wellness代表 秋川流域ジオの会会員)

5.   2022年7月23日 「ヒマラヤの地質構造と先行河川」参加者 23名 

    鈴木肇氏(秋川流域ジオの会会員)   

4.2022年6月25日 「秋川流域ジオ情報室の展示物解説」参加者 会員 

    パネルと岩石試料 青谷知己氏(秋川流域ジオの会副会長)

  化石と石材 内山孝男氏(秋川流域ジオの会会長)

3.2022年5月28日 「山の自然学への招待」

  小泉 武栄氏(東京学芸大学名誉教授・秋川流域ジオの会々員)参加者 会員23名
 

2.2022年4月23日 「奥多摩のはやぶさと地学 」  

  御手洗 望氏 奥多摩クマタカ調査チーム・秋川流ジオの会会員   参加者 会員30名

1.2022年3月26日 「小仏層群(四万十帯を追いかけて)」

  坂田武平氏 (小仏層群研究者) 参加者 会員30名

ジオ講演会 「五日市再訪ー黒瀬川帯の意義」

 久田健一郎氏(元筑波大学教授)

 久田先生は、「東京都奥多摩地域の地質」図を2013年に出した時の中心の先生で奥多摩・あきる野に馴染みが深い。日の出にある水口層や黒瀬川帯の研究に長年携わってきた。それでも黒瀬川帯は難しい、未解決の課題が多いという。日本列島の形成を考える上で黒瀬川の存在が鍵になるからだという。その課題とは、
1) 付加帯で構成されている秩父帯を、北部秩父帯と南部秩父帯に割ってその中に黒瀬川帯という断層がある。 2) 黒瀬川帯を構成する岩石は下図に示すように秩父帯は中生代ジュラ紀、黒瀬川帯は古生代オルドビス紀~デポン記のもので時代が違う岩石である。3) 更に、秩父帯は海の底でできたチャートや石灰岩などの付加帯であるが、黒瀬川帯には大陸由来の岩石( 三滝火成岩類、寺野変成岩類)、更に 暖かく浅い海で生きていたサンゴの化石(ハチノスサンゴ) なども見つかっている。4) また、蛇紋岩(マントルを構成するかんらん岩が水に触れて蛇紋岩になる)は地表にどのように上がってきたのか?など謎が多い。
  黒瀬川帯は、どのようにしてできたのか。1) については、a)衝上説 遠くに有った地質帯が秩父帯の上に乗り上げた(黒瀬川クリッペ);水平な断層説。 b)一列に有った付加帯がそれを緩い角度で横切る中央構造線の大規模左横ずれ運動で2列になった ;傾斜した断層説。 また 2) 3) 大陸由来の岩石はどのような旅をしてきたのか 4)蛇紋岩はどのようなメカニズムで上がってきたか。
 久田先生は、蛇紋岩を構成する重鉱物クロムスピネルを長年にわたって調査追求してきたが、未だ明確な説の確立に至っていないと、その難しさに言及した。
 講演後、当日の聴講者の中の専門家 藤岡換太郎氏も交えた交流会を行い、黒瀬川帯の意義についての関心は大いに高まった。

<後日談> 後日(4月22日)久田先生の追加・補稿のペーパが届き、全体会で公開された。こちらを参照

ジオ講演会 黒瀬川帯の意義 講演する久田先生 

年1回行うジオ講演会、今年は五日市に馴染みの元筑波大学教授久田健一郎先生を迎えて、2023年2月23日に五日市交流センター3階まほろばで実施した。

秩父帯と黒瀬川帯の岩石年代の違い

日本列島の骨格をつくった付加体の多くはおよそ2億年前にできた。それとは異なる岩石が西予市で見つかっています。 

 (出典:四国西予ジオパークHPより

ハチノスサンゴ

 絶滅した床板サンゴ類の一つ。名前の由来は多角形で密に詰まったポリプ。  生息年代: オルドビス紀 - ペルム紀
インドネシア南部のオルドビス紀後期の地層から出土したFavosites sp 

 (出典:ウキペディアより)

三滝火成岩

 模式地: 愛媛県 西予市 城川町 窪野 - 三滝山 

 オルドビス紀(約4億年前) 

 (出典:四国西予ジオ 野外観察より)

秩父帯と黒瀬川帯の関係

 日本列島の基本的地質構造は、中央構造線を境として内帯と外帯に区分されているが、内帯の美濃・丹波帯と外帯の秩父帯は共にジュラ紀付加帯である。これは付加帯の出来方(チャート砕屑岩シーケンス)だけでは上手く説明できない。上図は衝上説、下図は横ずれ説。中央構造線の大規模左横ずれ運動で2列になった?

 (出典:東京奥多摩地域の地質より)

講演会後の交流会にに集まった先生とメンバー達

交流会では、関連の質問が多数出され藤岡先生も含めそれぞれの意見が述べられた。また、先生が定年後に進めている地学教育やジオガイド人材の育成の他、日本酒の仕込水と地質との関係の研究などの話題で盛り上がった。

(撮影:内山孝男氏)

「秋川流域に残る道切りの行事やしるし」 

  大澤夕希子氏(秋川流域ジオの会々員) 
  
  科学的な知識が無かった昔の人達は、はやり病の恐怖にどのように対応してきたのだろうか、新型コロナ禍の中で考える。 感染症は、都市化やグローバル化で今も被害は拡大している。

  疫病は、疾疫(えのやまひ)として恐れられ、「もののけ、悪霊、悪鬼、魔物」更には怨霊の祟りと考えられてきた。そして疫病神が病気をもたらすという信仰になった。疾疫(えのやまひ)に対抗するためには、進入を防ぐ儀礼としてムラ境での「道切り」、門口の「幣束」や軒先の護符、更に鎮めて送り出す「神送り」などがある。又国家や庶民レベルでは、伽藍の建立、大仏造営、加持祈祷・祭り、お祓い、お経等々が行われてきた。 疫病の災いを免れるためには、 ムラ全体でその防除にあたることが何よりも重要だった。

疫病を司るスーパースター 牛頭天王

牛頭天王は疫病からムラを守る社として各村にあったが、神仏分離令で消されてしまい、今ではスサノオを祭神とする神社、八雲神社や八坂神社になった。それでも天王の名は各地に残った。

八王子とは、牛頭天王の8人の王子のこと

各地にある「八王子」という地名も牛頭天王の8人の王子に由来する。
 祇園祭も牛頭天王の祭り。春から夏にかけて疫病が蔓延することが多く牛頭天王の祭神をまつる京都祗園御霊会が盛んとなった。

フセギ・道切り


 ムラに疫神や悪霊などが入ってこないように行う行事。村境に悪霊防御の印を置く。青梅ではフセギのわらじ。(東京都無形民俗文化財)

三内のフセギ・道切り


 小机・三内地区には図のように村境にいくつものフセギが置かれている。

養沢のフセギ・道切り


 養沢ではムラの入口2カ所に今でも幣束が置かれる。毎年年番さんに申し送られ、お札と幣束は、宮司さんから年番の人 が直接もらって行っているという。

「図から読み解く新第三系研究の進展」

  内山孝男氏(秋川流域ジオの会々長)

 

「新第三系研究の進展」は、日本地質学会2008『日本地方地質誌3関東』のうち、新第三系についての総論にあたる部分である。有志16名でこの輪読学習会を17回にわたって行った。本発表はその要約である。 

テキストの主要な論点の一つは東北日本の南限としての「利根川構造線」。利根川中流低地に沿って、南側の基盤に巨大な落ち込みが存在することや、構造線の南側にあたる船橋や成田の地下に三波川結晶片岩があり、そこまでは西南日本と考えられることなどをその根拠としている。テキストは、この断層に沿って東北日本側が大きく右にズレたとしている。 

もう一つは「ハーフグラーベン」。両島弧が観音開きしながら移動する際に関東地方に大きな引張応力がかかり、断層の一方がずり下がる半地溝が形成され、秩父盆地や五日市盆地の新第三系を溜める堆積盆になったとする。  

参加メンバー 上写真+6名

東北日本の南限は利根川構造線とする(図はウキベデアより)

一方で東北日本の南限は棚倉構造線であるとう説もある(中央構造線博物館より)

日本列島が大陸から観音開きしてできた頃その引ぱり力で半地溝ができた(図は産総研HPより)

比企・岩殿丘陵・秩父盆地や五日市盆地等は崩壊堆積物が半地溝を埋めて複雑な地下構造をつくった(産総研HPより)

「野鳥の春夏秋冬」

  新井悦子氏(日本野鳥の会会員 秋川流域ジオの会会員)

 サシバは、 タカ目タカ科サシバ属で環境省の絶滅危惧種Ⅱ類(VU)、東京都では絶滅危惧1A類(CR)で何かあったら野生絶滅が近い将来訪れる危険のある種。
 生活環境は、田んぼや畑があり近くに丘陵地が広がる里山地域。エサは主にヘビ、トカゲ、カエルなどで、夏になり巣立った幼鳥は大型昆虫を獲っている姿を
 見かけます。

サシバ 

田んぼや畑が広がる風景は私たちが住む西多摩地域にはまだ多く残っていますが除草剤や農薬を使った農地には昆虫やカエルなどが棲めません。農耕地で爬虫類やカエルが多く生息する環境が東京都では激減していることなどからサシバの数が減ったと推測されます。 

 栃木県市貝市では地域の農家と連携しサシバが生活しやすい環境を町ぐるみで作っています。 

渡りには上昇気流を利用

毎年9月下旬~10月上旬にかけて多くのサシバが南へ向かって渡って行きます。
環境が良ければ定着する個体もあるといわれ、 

五日市では横沢入里山保全地域があり、あのような環境が理想的です。繁殖期にも見かけるようになってきて、数はまだまだ少ないですが西多摩で定着してくれる個体もいます。遠く旅をしてきてピンポイントで戻ってくるサシバにはいつも驚かせられます。 

青梅市梅郷梅の公園 

日本野鳥の会奥多摩支部では1998年より青梅市梅郷「梅の公園」にてサシバの渡りカウントを行っています。2022年秋期のデータでは梅の公園で1487羽をカウントしました。 

多く渡る日は7時台から見ることができますが、多くは7時頃現地を飛び立ち関東平野を数時間かけて渡ってくるので11時頃からまとまった数が見られます。(時系列参照) 

タカの渡りの観察(梅の公園・羽村市)では、
2022年サシバ2166羽、ハチクマ39羽、ノスリ40羽
がカウントされています。

サシバのカウントを終了して10月中旬頃になると一番早く姿を見せてくれるのがジョウビタキです。「ヒッヒッヒッ」という声を聴くと季節が変わったことを感じさせてくれる野鳥です。

四国の黒瀬川帯を訪ねてー関東山地との比較

青谷知己氏 (秋川流域ジオの会副会長)

  2022年5月に四国の主に西予ジオパークを訪れた。西予ジオパークは西予市全体を含むエリアにある。四国には下図に示すように五日市盆地や秩父地方にある地質がすべてあり、四国を北から南に縦断することでそれらの地層を見ることができる。特に秩父帯・黒瀬川帯をメインにしているジオパークは日本の中でここだけ。ここを詳しく見ることで秋川流域の地質との対応を考えたい。

四国の地質図

南から四万十帯(付加帯)、仏像構造線、秩父帯(付加帯)、その中に黒瀬川帯(K)、御荷鉾構造線(M)、三波川帯(変成岩)、和泉層群、領家帯である。(四国地質調査業協会HPから引用 )

四国の地質4つのでき方

海洋プレートの動きに伴う、付加帯、高圧変成岩、高温変成岩、前弧海盆にできる浅海成層のすべてを見ることができる。(産総研 2018年 > 四国に残された日本列島5億年の歴史より) 

黒瀬川帯のサンゴ化石

黒瀬川沿いの嘉喜尾(カギオ)地区は黒瀬川帯の模試地でハチノスサンゴ・クサリサンゴなど4億年以上前のシルル紀の絶滅種化石が発見されている。

4億年前の凝灰岩

西予市の西にある須崎海岸にそびえ立つ凝灰岩、海底に積もった火山灰が固まり横からの強い圧力で褶曲し立ち上がった。

鳥の巣石灰岩の分布地

北海道から九州まで太平洋側に分布するジュラ紀後期から白亜紀前期の地層にある石灰岩。暗灰色、強打すると石油臭がする。模式地は高知県佐川町鳥巣。

南東方向から見た石鎚山

頂上付近は安山岩系花崗岩、中新世の火山活動の山、現在四国には火山はない。コールドロン(カルデラ)という。向い合う山はなだらかな瓶ヶ森。

中央構造線露頭と演者

丹原町湯谷口付近の露頭と演者。ここには和泉層群(7千万前)が三波川帯結晶片岩(1億年前)の上に底角で乗り上げた重畳断層が見られる。

四国の地質のまとめ

上図「四国の地質4つのでき方」を参照。各々の地層ができた年代の関係性と秋川流域の地層との関連も示した。

巡検ルートのまとめ

四国の地質図の全体概要を示した。
(産総研 2018年 > 四国に残された日本列島5億年の歴史より)

<番外編>鹿浦超(かぶらこし)のランプロファイア

香川県東かがわ市にある国指定天然記念物。白色の花崗岩に節理ができたときに黒色のランプロファイア(煌斑岩:こうはんがん)が入り込んで見事な縞模様ができた。

東京西郊丘陵地帯にヒメハナカミキリがいない理由

武智昭一氏(Pidonia 懇談会会員 秋川流域ジオの会会員)

講演の武智氏は右、左は紹介者の筒井氏でカミキリムシを追い40年以上のつきあい。2人が追跡したモリセスジとサトセスジの分布はこちら(次項も参照)。
地球の生き物の6割以上は昆虫で新種の進化が速い。武智氏が発見した新種の学名は「Pinonia Takechii」

ハナカミキリムシはカミキリムシ(日本産全958種)のなかまでおよそ17属50種。上図黒丸は西多摩にもいる太平洋斜面タイプ、赤丸は日本海斜面タイプ。
東京西郊の生息域3丘陵(羽生,加住,川口)と不在域4丘陵(草花,加治,狭山,多摩)の違いは何か?

成虫は森林の縁などに生息、暑さや乾きに弱い。幼虫は枯れ木や倒木の樹皮下を食べている。(次図参照)たっぶりの水分が必要。これらの条件を満たす所として、東京西郊外では・・・・
1.新第3紀中新世以前の基盤岩である五日市町層群・小仏層群の丘陵に生息

2.第4紀更新世の丘陵(ローム層+砂礫層)にはいない。(乾燥)
3.ただ加住丘陵では土壌に水分のある所、基盤岩露出部・丘陵脚氾濫原・基盤岩が浅い谷地川源流などには生息。
4.その他孤立的生息地として滝山丘陵の水分のある所、河川回廊で飛来可能な所などがある。

地域問題解決のみをする関係業として 

  〜現役世代が考える市民活動の継続循環

宮入正陽氏(一般社団法人Fouth Wellness代表 秋川流域ジオの会会員)

今あきる野で注目のFouth Wellness

メンバー達、左から2人目が代表の宮入正陽氏。
自然環境の中で育った子どもは、強い自我と判断力を育むことに注目し、移住地あきる野で「探究型自然学習スクール」を開設・プロデュースする。今では年間1万人の子ども達を集め、その半数がリピータになるという。その面倒を見る先生方は地元で各々の仕事に長けたプロ達。(写真は、街プレ西多摩版より借用 https://machipre.net/ )

地域の困り事解決プロジェクト

宮入氏は元々M&Aなど経営の助っ人。あきる野は安全な自然の中で安心の子育てができる一方、伝統の農業を続けるのが難しいお年寄り世帯もある。今ではこうした耕作放棄地を1万坪以上も借り管理するが、農作業は想像以上に大変。メンバーでグループを作り「手間返し:結い」の仕組みを入れ、苦しい作業も皆でやる楽しみにもする。借りた田んぼで収益を上げて、若者にここで暮らせるという安心の基盤も提供していくという。林業にも関心。

秋川流域ジオや横沢入ボランティアは地域の宝

好景気時代を活き高い教養を培ったお年寄り達が、今地域の自然を生かしその宝物を磨く活動やボランティアをしている。地域を支えるのは名もない手弁当の市民だ。しかしやがては歳をとる。今を生きる若者達は今のままでその価値を受け入れ理解することができるのか?受け継ぐ若者達をプロデュースする、循環する市民活動を作り出すことも、宮入の仕事なのだ、と。

ヒマラヤの地質構造と先行河川 

鈴木肇(秋川流域ジオの会会員)

ヒマラヤトクチェ山

標高6920m 手前の斜面で雪崩が起きた。
ネパールにはヒマラヤ山脈を貫通して流れる川が何本かある。その中で私たちが行ったカリガンダキ川を紹介する。

2つの大陸がぶつかった

超大陸パンゲアが分裂し巨大な入江のテチス海を伴ってインド大陸はユーラシア大陸に合体。テチス海に生息していたアンモナイトの化石はヒマラヤの山頂にある。ガンジスの支流ヤルツアンポ川はインダス・ツアンポ縫合帯に沿ってヒマラヤの北側を大きく東に回り込んでインド洋に出る。

ヒマラヤの地層構造

大雑把に4つ、緑部は非変成層でテチス海堆積物がそのまま押し上げられた。ピンク部は変成岩層でMCT(ヒマラヤ中央断層に近い程変成度が高い。オレンジ部はヒマラヤ変成岩層とインドの古い堆積岩が混在。黄色部はヒマラヤから川が運んだ砂礫層。

ヒマラヤの地層構造についてはこちらも参照

カリガンダキ川の深い谷

片麻岩などの硬い岩石で川は下刻侵食を行い谷は極端に深くなる。また、ヒマラヤはアイソスタシーの原理で侵食で削られた分の1/2分が上昇し高くなるという。
周辺では、様々な変成岩・摺落ちで褶曲した地層、リップルマークなど
豊富な露頭が見られる。また河口慧海の記念館なども大切に守られている。

「秋川流域ジオ情報室の展示物解説」

パネルと岩石試料 青谷知己氏(秋川流域ジオの会副会長)

  秋川流域の地質をどうとらえるかというテーマで次のような確認を行いました。
  ①ジオパンフは,時代ごとの解説をしているのが特徴であること。
  ②地質図を見ると,秩父帯と四万十帯の違いが明確で,その境界としての仏像構造線に注目したい。
  ③特異な黒瀬川帯の存在がこの地域として貴重である。
  ④秋川流域というサイズで多様な地質・地形に恵まれていて、その多様性は,赤色立体図でも見て取れること。
 また、現在の展示パネルは,8年間の研究の過程で見直す部分が出てきていることを例示して、時代区分で再編する方向で確認しました。

地層図の前で説明する青谷副会長と聞き入る会員1

説明する青谷副会長と熱心に聞く会員2

化石と石材 内山孝男氏(秋川流域ジオの会会長)


 化石の展示スペースは狭く展示物は小さいので、別スペースにピックアップした化石本体とその写真を並べて解説しました。古生代では大岳鍾乳洞のフズリナ研磨断面。切られた方向によって内部組織が多彩な見え方をしています。中生代ではアンモナイトの気室が果たす機能と縫合線の美しさ。南沢産鳥の巣石灰岩の層孔虫。五日市町層群の化石ではクリーニングの必要性に言及しました。第四紀では、今年1月10日の飯室層巡検で長岡さんが採集したイズモユキノアシタガイ化石の、採集後の処理について説明しました。

並べ替えた化石の前で説明する内山会長

フズリナ(古生代)とアンモナイト(中生代)

層孔虫(鳥の巣石灰岩)

チタスナモグリ

イズモユキノアシタガイ

「山の自然学への招待」

小泉 武栄氏(東京学芸大学名誉教授・秋川流域ジオの会々員)
 

 自然はすべてつながり、生物多様性は地質に大きく関係している。山は岩石により地形が異なり、地形によって風、雪、水、土壌が異なり植生が異なる。これを餌とする昆虫、鳥、動物も又異なる。何故違うのかを考えるのが、山の自然学Geo-ecology(地球生態学)。地質がその基本的な役割を果たしている。山では地質を見る人は少ないが、何故を考えることがその第1歩。
 その実例として演者は数多くの観察データを示した。雪倉岳の雪の積もらない部分には強風地の植生、雪の吹き溜まりには雪田群落植物群。(日本の山は世界一風が強い。) 蝶ヶ岳の森林限界が蝶・槍で下がっているのは、崩れない岩塊が植生をくい止めているから。北岳のキタダケソウは、石灰岩地のみに生育。三頭山のブナ林は、日本海側の植生が江戸時代の氷河期に移ってきたもの。更に北極圏のオアシス、エルズミア島谷間の草原は、太陽のオーブン効果(熱)?といわれていたが、谷間は花崗岩とドロマイトの境にあり北の山はチョウノスケソウの群落、南の山は斜面の激しい崩落で植物は殆ど無く,ここでも地質が関係している。

講演する小泉先生

キタダケソウ <環境省HPより> ・ 絶滅危惧Ⅱ類(環境省第4次レッドリスト) 

チョウノスケソウ(北岳) <緑のgooより>エルズミア島の北側の山にはこの群落が

 saxifraga oppositifolia (?)<ウキペディアより >エルズミア島南側の山にはピンクのこの花のみが生育 

奥多摩のはやぶさと地学   

御手洗 望氏 (奥多摩クマタカ調査チーム・秋川流ジオの会会員)

ハヤブサは垂直に近い険しい崖に、巣をつくらず直接卵を産む。繁殖場所と地質とは何か関係があるのではないかと考え、調べてみた。奥多摩山地の稜線は付加体の地質構造を反映して北西―南東に延びるが、自然崖では、繁殖地は南から西向きの崖に限られ、しかも秩父帯に限定される。これは、地質が北東向きに傾斜しているため北向き斜面はなだらかになってしまうことと、険しい崖をつくる硬い岩石(チャートや石灰岩)が秩父帯のみに分布するためである。
 下の写真はYouTubeより借用 https://www.youtube.com/watch?v=BH8gPiXlW7k #世界の奇跡 急降下する戦闘機、または地球最速の生物、ハヤブサ! 
ハヤブサの生態がご覧頂けます。 

ハヤブサ YouTubeより

講師:御手洗望 氏

講演会の様子

「小仏層群(四万十帯を追いかけて)」

  坂田武平氏 (小仏層群研究者)
 

坂田さんには、大学院時代、四万十帯の秋川以南から相模湖までの地域を精力的に地質調査された結果をもとに、四万十帯の特徴やでき方について講演していただいた。 

まずは日本列島の地質帯や地質時代についてふれ、日本列島の形成史の概要と付加体のでき方などをスライドで解説。次に小仏層群の特徴について、盆堀川・刈寄川周辺、南秋川・矢沢周辺の詳細なルートマップを提示して、地質調査の実際や記載の仕方について説明された。この地域は砂岩や砂岩頁岩互層が複雑に繰り返しており、謎の多い難しい地層であることが改めて認識できた。特に和田向の褶曲については、詳細なスケッチ図を見せていただき、厚い砂岩層にはさまれた砂岩頁岩互層が構造的に褶曲したという説明が印象に残った。 

講演する 坂田武平氏

坂田さんが手書きされた「和田向の褶曲」

2021年学習会・講演会

  コロナ感染症防止のため、全体会を休止中のため学習会・講演会もお休みしていました


2020年学習会・講演会  

  * 参加費 一般300円 会員無料

4.11月21日 青谷知己氏(秋川流域ジオの会副会長)秋川流域のジオ学入門 テキストから探る関東地方の地質学の現状

参加者会員 30

3.10月17日 竹内英二氏(秋川流域ジオの会会員)テキストから探る関東地方の地質学の現状

参加者 会員 30

2.9月19日   鈴木肇氏・田野倉勝則氏 (秋川流域ジオの会会員) 秘境ムスタンーヒマラヤ造山運動の 現場を歩く
  参照資料  内山孝男氏 ネパール・ムスタン地域の地質巡検報告 

 参加者 会員 31

1.2月01日  千葉達郎氏(アジア航測(株)先端技術研究所室長)赤色立体地図で見る秋川流域のおもしろさ
  ーー発明者千葉達朗氏が語るーー 下図参照

参加者 一般67 会員26

2019年の学習会・講演会

6.11月19日 田村糸子氏 首大学東大学院都市環境科学研究科 地理学教室 客員研究員 

  広域テフラ対比に基づく多摩川流域における古環境復元 下図 参照 

参加者 一般7 会員21

5.10月15日 竹内英二氏(秋川流域ジオの会会員)テキスト学習「関東山地東麓の丘陵と段丘」

一般3 会員17 

4. 9月17日 鈴木 肇氏(秋川流域ジオの会会員)「枕と素麺の間」上養沢ビリ窪沢の地質調査報告 

一般7 会員20

 
3. 8月20日 竹内英二氏(秋川流域ジオの会会員)テキスト学習「フォッサマグナにおける五日市町層群の位置付け」 

一般4 会員22

2.  7月16日 内山孝男氏(秋川流域ジオの会会長)日の出町の博物学者故宮野浩二氏が収集した化石・岩石について

一般6 会員20

1.  6月18日 竹内英二氏(秋川流域ジオの会会員) テキスト学習「付加体」 

 一般1 会員17