お知らせと更新記録

2026.04.01 戸倉しろやまテラスはリニューアルオープン。化石展示など充実の内容になり、担当者が説明します。お越し下さい。  

2026.06.01 ジオ講座「奥多摩から世界の山へ」を 「ジオ講座」に掲載 

2026.04.07 ジオ講座「プレテクと付加帯」 を 「ジオ講座」に掲載 

2026.03.30 春のジオガイドツアーを 「ジオツアー」に掲載
2026.03.30 ジオ通信VOL.27を 「ジオ通信(季刊)」に掲載 

2026.02.22 秋川流域ジオの会地域外研修 岩殿山・猿橋巡検記を「ジオツアー」に掲載

2026.02.01 ジオ講座「井戸と井戸水の話」を 「ジオ講座」に掲載 

2021.02.01 ジオの会通信VOL.26を「ジオ通信(季刊)」に掲載 

2026.01.19 「秋川ジオ地学講演会'26」を 「ジオ講座」に掲載

2025.11.27 「2026学習会の予定」を 「ジオ講座」に掲載 

2025.11.27 ジオ講座「あきる野市の植物」「ヒマラヤあちこち歩き」を 「ジオ講座」に掲載 

2025.10.23 ジオ講座「野生動物との共存」「野の土を釉薬に使う」を「ジオ講座」に掲載
2025.10.23 ジオの会通信VOL.25を「ジオ通信(季刊)」に掲載


秋川流域ジオの会

秋川ジオの宝庫

秋川流域には美しい自然の中に、多様な地層が広がっています。
地球46億年の歴史の内、古くは4.2億年前頃の黒瀬川帯と呼ばれる地層(古生代シルル紀)、史上最大の生物絶滅といわれる2.5億年前頃(古生代ペルム紀)の化石、ジュラ紀の地層といわれる秩父帯、白亜紀〜古第三紀の四万十帯、新第三紀中新世の五日市町層群、更に新しい時代第四紀の火山灰(テフラ)などです。こうした地層はその時代の多くの物語を私たちに語っています。
特に秋川流域ではたくさんの化石を産出し、化石の宝庫にもなっています。

ジオ資産の発掘

私たちは秋川流域に眠るジオ資産を積極的に発掘します。
例えばこの滝壺には、海中で出来た枕状溶岩、その上に放散虫が深い海底に堆積してできた岩チャートが乗っています。また近くの石灰岩からはフズリナ(紡錘虫)の化石が見つかり、古生代から中生代の海洋プレート層序の研究が行われています。

ジオ学習とジオツアー

千里の道も一歩から、私たちはジオの基礎を学びながら、開拓したジオ資産を
積極的に広報し、広く市民の皆さまにお知らせします。
またジオツアーを開催し、ジオの面白さや貴重さを共有していきたいと考えます。
皆さまのご参加をお待ちしています。

活動内容

ジオ講座

ジオを深く知るためのジオ基礎講座、最新の情報を知るための講演会、実地での観察や検討をするためのジオ巡検などを随時企画し実施します。ご希望のテーマがあればお知らせください。

ジオの発掘

新たなチャレンジは私たちの原動力です。研究テーマを決めて、新たなジオ資産の発掘に努めています。
地層・地質の基礎理論(プレートテクトニクス)から構造線・化石・岩石の分析や河岸段丘の形成史など、テーマは多彩です。

ジオツアー

発掘したジオサイトは、安全を確認した上で、一般募集した皆さんをご案内します。また、(会員向けに)広く見聞を広めるための地域外の巡検も行っています。会員向けジオツアーを再開しました。

プロジェクト

私たちが発掘したジオ資産は、あきる野市の許可を得て秋川流域ジオ情報室で展示し、広く市民の皆さまに公開することに努めています。ご要望に合わせて私たちが寄与できる付加価値を提供します。

Akigawa Valley Geo Sites

秋川流域には、黒瀬川帯、秩父帯、四万十帯のジオサイト、五日市町層群、上総層群のジオサイト、留原層のジオサイト、さらに 段丘と湧水のジオサイトがあります。  

ジオサイトには、危険な場所もあります。ハイキング気分のご利用はお控え頂き、
見学に当たっては、自己責任でお願い致します。

Akigawa Valley Geo Sites  秋川流域ジオサイト その一部を紹介します

●ビリ窪沢の枕状溶岩

「ビリ窪沢」は秋川の支流・養沢川の最北部の支流。川床には、付加体となった遠洋火山島起源の石灰岩や玄武岩、それらの混在岩など多彩な岩石が分布しています。「枕状溶岩」は海嶺やホットスポットから海底に吹き上がった玄武岩溶岩が急冷されて枕状に固まったもの。

アクセス=武蔵五日市駅から上養沢行きバスに乗り、終点の「上養沢」バス停から北へ約2.6キロ。入口の柿平にはトイレもあります。

 

●大岳沢の層状チャート

チャートは、放散虫という微細なプランクトンの死骸が海底に堆積してできた生物起源の岩石です。チャートが海底に積もるスピードは1000年に1ミリほどですから、一枚の層の厚さ=5センチ溜まるのになんと5万年もかかっていることになります。層状に堆積したチャートが激しく褶曲しながら付加体となり、日本列島の基盤を造りました。

アクセス=武蔵五日市駅から上養沢行きバスに乗り、「大岳鍾乳洞入口」バス停から西へ約900メートル。舗装道路から眺められます。

●山抱きの大樫

石灰岩の岩体がつくる小山の頂上に樹齢約300年の樫の巨木がそびえたっています。石灰岩には酸性の水流が岩肌を溶食した跡=カレンフェルトが観察できます。このあたりの深沢地域は、五日市憲法を産んだ深沢家土蔵、千年の契り杉、南沢の鳥の巣石灰岩など、見どころが満載です。

アクセス=武蔵五日市駅から北西へ約2.7キロ。バス便はありません。

●網代山と弁天洞窟

網代山は新第三紀の地層の中に局所的に隆起した秩父帯のチャート山で、登っていくと途中から地層が変わるのが分かります。山頂からは東=関東平野側の眺めが抜群。ここが関東山地の東側の突端にあたるのです。弁天洞窟は非常に珍しいチャート洞で、隆起の際のストレスから生じた断層によってできたと推定されています。

アクセス=武蔵増戸駅から南へ約2キロ。

●南沢の鳥の巣石灰岩

「鳥の巣石灰岩」は、ジュラ紀末の大陸東縁の沿海にあったサンゴ礁が付加体となったもので、有機物が多いために色が黒く、六射サンゴ(中生代のサンゴ)や層孔虫(海綿動物の一種)の化石を多く含みます。深沢小屋の裏に露頭があり、東京都の天然記念物になっています。近くにはアジサイの名所「南沢アジサイ山」もあり、初夏の見学がおすすめ。

アクセス=武蔵五日市駅から北西へ約2.8キロ。バス便はありません。


Akigawa Valley Geo Site 2

●トバの大岩

日の出山から東流し、日の出町三ツ沢で平井川に合流する焼岩沢の入口部にはトバの大岩と呼ばれるチャートの絶壁がそびえ立っています。「トバ」とは「入口」の意味。チャートは放散虫などの生物の遺骸が海底に堆積した岩石ですが、SiO2が主成分であるために非常に硬く、そこだけが侵食から逃れて突出したピークや絶壁をつくります。

アクセス=武蔵五日市駅からつるつる温泉行きバスに乗り、「日の出山登山口」バス停から東へ約300メートル。

●白岩の滝

タルクボ沢は、麻生山から東流して日の出町松尾で平井川と合流する平井川の支流です。この沢の中流域には大小17もの滝がかかり、そのうちの大きな三つの滝が「白岩の滝」です。いずれも川床の岩は秩父帯の硬い砂岩で、「白岩」とは砂岩の灰色を言い表したのでしょう。登山道や道標もしっかり整備されており、滝は木製のテラスから眺めることができます。

アクセス=武蔵五日市駅からつるつる温泉行きバスに乗り、「白岩の滝入口」バス停から東へ約800メートル。

●巨岩「俊穎石」
チャートという岩石は珪酸質で非常に硬いため侵食されて小さくならず、巨大な岩塊になることがあります。「俊穎石」は個人宅の庭に鎮座した高さ3メートル、径4.3メートルのチャートの巨石。河岸段丘上の畑に埋まっていたものだそうです。大昔に平井川が運んだ「迷子石」なのでしょう。

アクセス=武蔵五日市駅からつるつる温泉行き、または医療センター・イオンモール・秋川駅経由福生駅行きバスに乗り、「大久野中学校バス停」から500m。幸神神社から平井川を対岸に渡るとすぐ。

●神戸岩

北秋川の支流・神戸川は上流で水ノ戸沢と分かれ赤井沢となります。赤井沢にはチャートが分布しており、その部分は両岸に高さ90メートルもの絶壁がそびえる峡谷となっています。峡谷の谷底約100メートルの区間には安全のために鎖が取り付けられた遊歩道があり、スリルある沢歩きが楽しめます。谷の入口には駐車場とトイレもあります。

アクセス=武蔵五日市駅から藤倉行きバスに乗り、「神戸岩入口」バス停から約1.7キロ。

●柳沢の滝

北秋川の支流・柳沢は流程の全域にチャートが分布しており、千足から馬頭刈尾根の稜線に至る柳沢登山道を登ると三つの見事なチャート滝が見られます。下から小天狗滝、天狗滝、綾滝。さらに主稜線には「つづら岩」の絶壁もあり、岩登りの名所にもなっています。登山道はしっかりしていますが急登が続くので、やや健脚向きです。

アクセス=武蔵五日市駅から藤倉行きバスに乗り、「千足」バス停から綾滝まで約1.8キロ。

Akigawa Valley Geo Sites 3

●北秋川の石灰岩渓谷

払沢の滝駐車場から檜原村の村営施設「やすらぎの里」まで、北秋川の右岸に遊歩道がついています。その一部、約150メートル区間では石灰岩の地層が川を横切っており、白い石灰岩が酸性の水で溶食されてできた奇岩群を見ることができます。払沢の滝を見に来たら、この遊歩道も歩かない手はありません。

アクセス=武蔵五日市駅から数馬行き、または藤倉行き、払沢の滝入口行きバスに乗り、「払沢の滝入口」バス停で下車。


●戸倉城山

戸倉城山は関東山地の東の入口で、五日市盆地から西を眺めるととてもよく目立ちます。光厳寺経由登山道の途中を仏像構造線(このあたりでは五日市・川上構造線)が通っており、四万十帯の千枚岩と秩父帯の硬い砂岩とを分けています。頂上からの東方の眺めは素晴らしく、五日市盆地の全景とともに都心のビル群やスカイツリーがよく見えます。南側が断層による急崖であることを利用して、中世には「戸倉城」が築かれていました。

アクセス=武蔵五日市駅から檜原村方面行きのバスに乗り「戸倉」バス停で下車。山頂まで約1.5キロ。

●戸倉の横井戸

井戸は地面の下を垂直に掘って水を得るものですが、戸倉地域には珍しい「横井戸」がいくつかあります。戸倉城山に降った雨水は山腹の崖錐(斜面を覆った砂礫)に浸透し、基盤の硬い岩との境を流れ下り、言わば「地表からは見えない隠れた沢」となります。「横井戸」は、この隠れた沢から地表に水を誘導したもので、この地域独特の施設です。

アクセス=武蔵五日市駅から檜原村方面行きのバスに乗り「戸倉」バス停で下車。

●和田向の褶曲

この地域の四万十帯の地層は砂岩と泥岩の互層で特徴づけられます。「和田向」バス停近くの土産物店から見える秋川の川床は、砂岩泥岩互層が白黒の縞々に見え、それらが激しくうねっています。成因には、堆積時の海底地すべり説と地殻変動による変形説の二説がありますが確定していません。

アクセス=武蔵五日市駅から檜原村方面行きのバスに乗り「和田向」バス停で下車。

●中山の滝

秋川の流れが90度に折れ曲がり、「鉤の手」のようになっている場所です。流れに直行する方向に断層があるのでしょう。「中山の滝」は、秋川の激流が四万十帯の砂岩泥岩互層を削りこんでつくった緩傾斜の滝で、滝の上からの下流側の眺めは素晴らしく、観光スポットになっています。川へ降りるための木製の立派な階段があり、上にはトイレもあります。

アクセス=武蔵五日市駅から檜原村方面行きのバスに乗り「和田向」バス停から400メートル。

Akigawa Valley Geo Sites 4

●払沢の滝

「日本の滝百選」にも選ばれた落差60メートルの美しい滝。温暖化のせいで、最近はなかなか結氷しなくなりました。最近の私たちの調査で、五日市・川上構造線はこの滝ではなく、もっと下流の瀬戸沢入口付近を通っていることがわかりました。滝に至る川床の岩石は四万十帯の砂岩泥岩互層です。滝までのアプローチは川沿いの遊歩道で、気軽に散策することができます。

アクセス=武蔵五日市駅から檜原村方面行きのバスに乗り「払沢の滝入口」バス停から滝まで700メートル。

●北秋川の大屈曲

東流してきた北秋川は夏地で北西方向に大きく流れを変えます。秩父帯と四万十帯とを分ける「仏像構造線」がここを通っているためです。右岸側には秩父帯の硬い砂岩層が分布しています。本流沿いでは、両岸が護岸されているために断層そのものは見えません。

アクセス=武蔵五日市駅から藤倉行きのバスに乗り「宝蔵寺」バス停下車すぐ。

●九頭竜の滝

三頭山地域には、今から約750万年前にマグマが貫入しましたが、貫入したマグマはその後ゆっくりと冷えて石英閃緑岩となりました。マグマは、膨張しながら上昇し、冷却時に収縮します。そのためマグマ岩体には節理(岩に入った割れ目)が生じやすく、ここでは、垂直方向の節理が滝の成因になっています。

アクセス=武蔵五日市駅から数馬行きのバスに乗り「大平入口」バス停下車すぐ。川へ降りる階段があります。

 ●三頭山のホルンフェルスと三頭大滝 

貫入したマグマの熱を受けて周囲の堆積岩は熱変成し、「ホルンフェルス」になりました。三頭山が高い標高を保っているのはホルンフェルスが硬く侵食されにくいためです。都民の森・森林館から地層観察しながらセラピーロードを歩けば、硬い岩石に変わっていくのが分かります。三頭大滝は落差約35メートルで、濡れた岩肌に砂岩泥岩互層の縞模様がきれいです。 

アクセス=武蔵五日市駅から都民の森行きのバスに乗り終点下車。 

 ●五日市橋下のサンドイッチ岩 

五日市盆地には新第三紀中新世の約1500万年前の地層が分布し、これらを「五日市町層群」と呼んでいます。五日市町層群は全体として著しく褶曲しながら垂直に立ち上がっており、五日市橋の下ではそれが顕著に見られます。白い砂岩をパンに、砂岩と砂岩の間の薄い泥岩層をパンにはさまれたハムに見立てて「サンドイッチ岩」と名付けました。 

アクセス=武蔵五日市駅から東へ約600メートル。 

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●川原の伊奈石採石跡

「伊奈石」は約1500万年前の海底に堆積した砂岩で、室町時代から江戸時代、石臼や墓石を作る石材として利用されました。伊奈石の地層は秋川を横切って延びているため、川原でも採石が行われました。今でも「矢」という鉄製のクサビ状工具で石を割ろうとした跡が観察できます。

アクセス=武蔵五日市駅から東へ約600メートル。川沿いの旧道から川原に降りる急な階段があります。

●西沢の滝

「幸神礫岩部層」は約1500万年前の海に堆積した地層=「五日市町層群」のうち、もっともはやい時期の堆積物で、礫岩と粗い砂岩との互層です。五日市郷土館裏の西沢の橋の上から川床を見ると、礫岩層が侵食に強いため上に突き出し、砂岩層が侵食されてへこみ、みごとな差別侵食を見せています。郷土館の展示と合わせて見学しましょう。

アクセス=武蔵五日市駅から西へ約1.2キロ、または「五日市高校停下車。」バス

●六枚屏風岩

今から約300万年前から100万年前、南関東全体を覆う海があり、当時の秋川流域のあたりは関東山地から海にかけて広がる扇状地でした。この扇状地堆積物は後に秋川によって削られ、削り残された部分が現在の加住丘陵です。サマーランドの東に見える崖はバットランド地形と呼ばれるもので、洪水時の激流と風雨によって侵食され、6本の土柱ができています。

アクセス=武蔵五日市駅から山田経由秋川行きバスに乗り「引田」バス停から西へ1.7キロ。

●五日市出張所ミエゾウ化石展示

あきる野市役所五日市出張所には、昭和53年に網代のごみ処分場建設の際に発見されたステゴドン・ミエンシスの上腕骨、尺骨、肋骨、環骨、臼歯などのレプリカや発掘風景の写真が展示されています。ミエゾウは約300~200数十万年前に中国と日本に棲んでいた巨大な象。つまり、この頃、日本列島の西側は大陸とつながっていたのです。

アクセス=武蔵五日市駅から約1キロ。または「上町」バス停下車。


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●二宮のお池

秋留台地の地下を東に流れてきた地下水は、台地の東端にあたる東秋留駅周辺で豊富な湧水となって地表に現れます。二宮神社の東側の階段下にある「お池」は、今から約17000年前に離水した(台地となった)秋留原面と約10000年前に離水した野辺面との境から流れ出しています。湧水を集めて流れる舞知川をたどって散策するのも良いでしょう。

アクセス=東秋留駅から東へ約200メートル

●八雲神社の湧水

八雲神社は約10000年前に離水した野辺面と約8000年前に離水した小川面の境に位置しています。社域の北側の道は社域よりも一段高く、2000年という時が刻んだ高低差を目で見ることができます。秋留台地の段丘礫層を通って濾された湧水は清らかに澄んでいます。

アクセス=東秋留駅から南へ約300メートル